2011年11月19日土曜日

日本にもいた

前回の投稿では、ブータンの国王に感じたことを書きました。

その後、気づきました。

 

日本にも、尊重に値する存在があることに・・・。

 

一般の人は、マスコミなどに祭り上げられると、だんだんと自分が偉いような錯覚に陥ったり、商業社会に巻き込まれたりして、「この人は何様のつもりだ?」と思わされることが多くあります。

つまり、一般の人が「尊敬すべき人」であり続けることは、ちょっと難しい所があるということです。

 

ところが、実は、日本にも、いくら褒め称えられても、どれだけ祀り上げられても、尊重すべき存在としてあり続ける人がいたことを、私はすっかり忘れてしまっていたことに気づきました。

 

それは、天皇(あるいは、皇室)という存在です。



現代の日本においては『国民の象徴』というちょっと理解することが難しい存在として位置づけられています。

しかし、日本には、天皇は、国王的な位置づけにあり、人々は、その存在を敬い続けてきた歴史があります。

 

我々は、「天皇という言葉は、軍国主義をイメージさせる」と、知らないうちに思い込まされているようなところがあります。

でも、それは、ある限定的な期間で、天皇が位置づけられてしまった役割の話。

元来、日本の文化では、天皇は尊重すべき存在でありつづけたのだと思います。

 

現在の天皇や皇太子の活動・発言などは、尊重されるべき存在であることを示しています。

 

テレビを見ていると、人をコケにして視聴者を笑わせようとする笑い番組ばかりが目立ちます。

また、報道ワイドショーなどは、人を批判してばかりです。

人を敬うという雰囲気を感じる番組はほとんどありません。

人を大切にしているということで思いつく番組は、徹子の部屋と鶴瓶のA-Studioぐらいです。

 

競争社会は学校教育の中にも浸透してしまっています。

勝ち組・負け組とかいう言葉も流行りました。

このような状況で、誰が、人を敬う心を若者や子供たちに教えられるというのでしょう?

 

人を敬う心は大切です。

人を敬う心の種があれば、それは、身近な人を大切にする心にもつながると思うからです。

人を大切にするのは、「日本人の心」と呼ぶものに含まれる特徴だと思っています。

そんな日本人の心とも言えるだろうことを、次の日本を担ってくれる人たち・子供たちに、伝えるにはどうしたら良いのでしょうか?

 

日本の文化を考えると、天皇や皇室の活動を通して、尊重すべき人が存在することを教えるのが手っ取り早いのだろうと思います。

しかし、教育の場で、天皇を尊重することを前面に押し出すと、「それは軍国主義を引き起こすかもしれない大問題だ!」などといって騒ぐ人たちがが、きっと、いるでしょう。

難易度の高い手段といえるかもしれません。

他の方法は?

親が語っても良いかもしれませんが、現在においては説得力はないでしょう。

 

そこで、私が思うのは、テレビで、皇室の活動をもっと積極的に報道するという方法です。

それだけで、番組を作るのは難しいでしょうから、ニュース番組の中で、つまらないランキング情報などを視聴率だけのために流すのではなく、皇室報道をするようにすれば良いと思います。

人を敬う心を広めるために・・・。

 

誤解のないように書きますが、皇室報道を増やす目的は、「天皇が偉い」ということを教え込むことではありません。

 

経済から切り離された世界で、

  • ただ、人や地球や世界や相手のことを大切にして、それを行動で示し続けている人が、この日本にもいる


ということを教えるのです。

 

その存在とその活動を知れば、きっと、日本の人たちが、日々の生活の中でも身近な人も、もっと尊重するようになる種となるのではないかと思うのです。

 

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