2011年10月16日日曜日

原発事故 マスコミ自主規制? スポンサー東電に気を使う?

「なぜ、原発事故の真相が語られないのか?」、そんな話題の中で、よく耳にするのが

  • 東電から圧力を掛けられていることはないのだが、マスコミとしてはスポンサーのことは気を使って言いにくい


ということです。

 

震災前までであれば、その理屈は理解できないこともありません。

東電は年間800億円の広告宣伝費を使っているという話を聞きました。

多くの企業の中で、広告宣伝費の順位が一位だそうです。

二位がトヨタ自動車で、たぶん600億円と言っていたような気がします。(確かではありません。)

東電は、マスコミにとっては、大きなドル箱だということが分かります。

民放は、企業の宣伝費を収入にしているのですから、仕方ないことだとは思います。

 

でも、震災後、

  • 原発事故を起こし、

  • 福島県や周辺の人々に多大な迷惑をかけ ・・・ (国民の財産や生活を奪い)

  • 東電に対してその賠償責任が問われ、

  • 東電だけで負担できないから国が補填するような法律が作られ・・・ (国民のお金)

  • 電気料金が増額され・・・ (国民のお金)


という中で、「スポンサーのことは気を使って言いにくい」という論理が成立するということに、ものすごく違和感を感じてしまいます。

この違和感は何なのでしょう?

考えました。

そして、分かりました。



今もって、「スポンサーのことは気を使って言いにくい」という論理が成立するということは、現在も東電がマスコミの大スポンサーであり続けていることを意味します。

独占企業である東電には、もともとは広告宣伝費を使う必要性はありません。

そこに賠償責任が発生しました。

普通に考えれば、広告宣伝費は、カットです。

そんな状況なのに、繰り返しますが、「スポンサーのことは気を使って言いにくい」という論理が成立しているのです。

変だと思いませんか?

 

 

少し話がそれますが、このことに気付いたとき、震災当初のある話題を思い出しました。

外国から多くの国やそこで暮らす人たちから、被災者支援・復旧支援ために多くのお金が寄せられていました。

そんな中、

  • 政府は「ODAを通常通り行なう」的なことを言ったが、多くの批判を受けたことによってODAを取りやめた


というようなことがあったと記憶しています。

このような感覚の人が政府を支配していることを知り、私が、ガッカリしました。

「東電の広告費が今も大量に投入されているのだろう・・」と気付いたとき、同じ感覚を味わいました。

 

 

話を戻します。

東電は、「東電広告禁止法」でも作らないと普通の企業が自然にする行動をとらないような、ヘンテコな集団のようです。

しかも、そんなヘンテコな集団から、平気でお金をもらい続けているマスコミヘンテコです。

そこに切り込まない政治家ヘンテコです。

つまり、日本ヘンテコな国だったのです。

 

どうすれば、日本は、正常な感覚をもつ国へと戻るのでしょう?

それには、自分たちの周りを取り巻く色々なヘンテコに、国民一人ひとりが気付くことが、まず必要だと思っています。

 

 

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