2009年10月21日水曜日

貧困率は指標として妥当なの?

貧困率が発表されて、それによると国民の7人に1人が貧困状態であるということである。

でも、直観的に、この指標には疑問を感じる。

国民の大半が貧困に陥っているとき、今の貧困率の計算式は意味を持つのだろうか?



平均収入を基準に算出しているようだが、平均収入であれば貧困でないと言えるのかという論点が欠落している。

また、全体像を把握できるように、富裕率というのも合わせて発表されるべき指標である。それも合わせて眺めないと、本当の問題は見えてこない。



発表された貧困率は、「平均収入からの乖離が著しい人の割合」という意味しか持たない。


生活を切り詰めずに、標準的な生活をできる収入を基準とすべきだろうと思う。

標準的な生活って、どんな生活?

そんなことの検討から入らなければ、ただ単に数字を加工する数字遊びによって現実を議論していると、平蔵さんの二の舞になってしまう。

数字遊びはもうやめて頂きたい。

また、指標を持ちる場合は、その指標の持つ意味を正しく理解し、ネーミングも妥当なものとしてもらいたい。

今回の指標の正しいネーミングを考えるのは面倒だからやらないが「貧困率というネーミングが誤りである」ということは明白だと思う。

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