2011年7月19日火曜日

宮城知事「国と東電に強い憤り」 だそうだが・・・

【セシウム汚染牛】宮城知事「国と東電に強い憤り」  - MSN産経ニュース

2011.7.19 13:04

宮城県の村井嘉浩知事は19日の記者会見で、放射性セシウムを含む県産の稲わらが福島県などの肉用牛に与えられていた問題について、国や東京電力に対し「想定できていなかったことに強い憤りを感じる。(農家の)経営に及ぼす影響は甚大で、しっかり責任を負っていただきたい」と述べた。
村井知事は「牛の肥育農家には何の責任もない」とあらためて強調。福島県や山形県の牛にセシウムを含むわらが与えられたことには「結果として他県産の牛に影響を及ぼしてしまったことは残念でならない」と話した。


宮城県の村井嘉浩知事は、地域主権主張する権利を失った

2011年7月5日火曜日

放射線とがんに関する記事

次のような記事を見かけた。

放射線問題に限らず、ありがちな論理展開なのだが・・・

【医の常識非常識】不健康な生活習慣の方が、がんに対するリスクは高い - 政治・社会 - ZAKZAK

福島第1原発事故による放射性物質の健康障害について考えてみたい。最初に問題となったの放射性ヨウ素(I-131)は、体内に入るとほとんどが甲状腺に蓄積されるので、内部被曝による遅発性の甲状腺がんになる可能性がある。特に甲状腺にヨウ素を取り込んでいる成長期の子供は要注意ということになる。


【中略】


しかし、ひとつだけはっきりしていることがある。それは野菜不足や塩分の取りすぎ、喫煙といった不健康な生活習慣の方が、がんに対するリスクは放射線よりはるかに高いということである。

もともと存在しなかったところに新たに生じた問題を、このような論理で説明するのはおかしい。


道を歩いていて ”誰かが履き捨てたガム” を踏んでしまって「ガムを踏んでしまった!」と騒いでいる人に、



  • 「そんなに騒いでも意味はない。道を歩いていれば、誰でも知らないうちに、犬のクソやその破片を踏んでいるものだよ」


とか、


  • 「ガムよりも犬のクソを踏んだ方がよっぽど嫌な気持ちになるよ」


などと言っているのと、論理構造は同じだ。



しかも、「不健康な習慣とがんとの関係」に統計的な推量ができたとしても、それによって因果関係があることを科学的に証明したことにはならない。



それらの論点を曖昧にしたまま「はっきりしていることがある」と断言してしまっていることが、なんとも恐ろしい。